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覆土 (考古学) : ミニ英和和英辞書
覆土 (考古学)[ふくど]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

覆土 : [ふくど]
 (n,vs) covering up seeds with soil
: [つち]
 【名詞】 1. earth 2. soil 
: [ふる]
 【名詞】 1. used 2. secondhand
古学 : [こがく]
 (n) classical studies
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 

覆土 (考古学) : ウィキペディア日本語版
覆土 (考古学)[ふくど]
覆土(ふくど)とは、主に考古学の用語で、遺構の内部に堆積した土のことをいう。覆土には、その遺構に関する情報が含まれている場合もあれば、ただ単に流れ込んだ土である場合もあり、遺構の性格や廃絶過程を知る情報が含まれている。
一般的に、覆土は、その遺構の廃絶がゆっくり行われたか、またどのように行われたのか、地下式坑跡などは天井が崩落したのかということを発掘調査によって知ることができる。通常は、覆土にセクションベルト(土層ベルト)というあぜを残して調査を行い、その土層観察を通して遺構の埋没過程、廃絶過程を推定する〔このような覆土の堆積状況を実測して表現した断面図をセクション図と呼ぶ。〕。
覆土には遺構に関する特殊な情報が含まれている場合とは、たとえば火災で焼け落ちたり廃棄された竪穴住居跡には、その住居に使われた木材が火で焼け落ちて覆土に含まれている場合があり、良好な場合は屋根に土や萱が使われていたとか、焼け落ちた順番まで知ることができる。その場合の覆土中の木材によって、どのような樹種の木材がどのような上屋構造で使われたか、また運がよければ年輪年代放射性炭素年代測定に使えるサンプルとなる。また珪藻花粉などの微化石で当時の環境までわかる場合もある。
埼玉県和光市に所在する吹上貝塚では、竪穴住居跡が貝層で埋まっていてその下から完形に近い土器が出土し、その下は住居の床面まで遺物のない層が覆土として観察された。それは住居が構築され、一定期間使用された後、廃絶されて埋まっていく過程で土器の廃棄される場所となり、さらには貝の廃棄される場所になるという人間の行動のサイクルの一定のパターンが見られるという「吹上パターン」もこの覆土の観察から小林達雄によって唱えられた。

==脚注==





抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「覆土 (考古学)」の詳細全文を読む




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